足の甲やすねの外側がしびれる
テニス中に気が付くと、右足がしびれていることがありました。そのうち、症状が進んで、テニスコートに向かって歩いていてもしびれるようになりました。
整形外科医院で受診しました。
医院では脊椎のレントゲン撮影で異常が無いとの診断されました。追加しての問診や検査は行わないで終了し、原因不明のままでした。他の原因については知識が無い様でした。
足が痺れる原因は色々ある様で、ネットで少し調べても、脊柱管狭窄症 、モートン病、外側大腿皮障害、総腓骨(ひこつ)神経障害、糖尿病性神経障害、足根管症候群、冷え症等が直ぐにヒットします。
症状について自己診断を行いました。症状や発生部位について特徴がありました。
1.すねの足首から膝の下までの間ですねの外側がしびれる。
2.足の甲がしびれる。
3.足の甲は中指と薬指から足首にかけてがしびれるが、親指や小指に近い部分ではしびれが発生しない。
4.足首から先が上がりにくく、かかとで歩く。
5.右足が痺れるが左足は痺れない。
6.右足は膝痛防止の目的で膝周辺に強圧迫のサポーターを装着している。
7.歩いたらしびれや痛みが強くなり、休んだらしびれが治まる。
症状や発生部位について自己問診し「総腓骨(ひこつ)神経障害」と診断しました。(症状や部位が近いモートン病との分別診断ました。)
モートン病 | 総腓骨神経障害 | |
すねの外側で発生 | × | 〇 |
足の甲で発生 | 〇 | 〇 |
親指や小指で発生しない | 〇 | 〇 |
足首から先が上がりにくい | × | 〇 |
右足のみ痺れる | 〇 | 〇 |
膝下の強圧迫のサポーター | × | 〇 |
間欠性跛行 | 〇 | 〇 |
総腓骨(ひこつ)神経障害
上の図の様に総腓骨神経は膝の外側を通る神経です。神経が膝の外側の骨が出っ張った部分を通り、すねの外側、足の甲へ伸びていきます。この神経は膝の外側あたりで皮膚の浅い部分を通っているため、外部からの圧迫を受けやすく、圧迫されるとすねの外側や足の甲(親指と小指方面は痺れない)にしびれが出ます。
膝痛防止目的の強圧サポーターでの腓骨神経の圧迫が原因と考えると、症状や発症部位、発症時期は納得できます。
消炎鎮痛薬やビタミンB12、神経障害性疼痛治療薬ののみ薬が治療薬ですが対処療法の薬剤が多く、あまり効果的な原因治療薬は無い様です。
サポーターの使用を中止してから症状の進行が止まり、かなり改善していますが、気が付かずそのまま継続していたらと思うと開業医には患者の立場に立ちしっかり勉強して欲しいところです。
信頼のおける専門医からセカンドオピニオンを得たいところです。